ファンタジー大好きなわたしは、
もしかしたらいるかもしれない。小さくて見落としてるだけで
実はわたしたちの生活の中に
うまいことまぎれて存在しているかもしれない「小さい人」、
小人さんの出てくるお話も大好きです。
今回の本は
大人になったからこそ読んでほしい、大人のための童話です。
小玉ユキさんの「ちいさこの庭」が良かった!
本日の一冊はこちら~
「ちいさこの庭」 小玉ユキさん 著
小学館のフラワーコミックスαから出版されていて、1巻で完結です。
登場人物がときどきリンクする、年代や場所がちがう5つの短編が入っています。
佐藤さとるさんの「コロボックル物語」が大好きなので
ちいさい人が出てくる、という設定だけで期待大だったのですが
良かったです!!!ちょっと泣いてしまいました。
スタジオジブリのトトロの歌にもあるように
純粋な子どもの間だけの不思議な出会いなのかな?と思いながら読んでいたので
子どもの間だけ「ちいさこ」が見える設定なのかと思ってましたが
良い意味で裏切られました。
「一度でも恋をしたらちいさこが見えなくなる」、って
どんなステキ設定なんでしょうか!!
いい年をして床をゴロゴロ転がってしまいました。
恋をすると姿が見えなくなる小人達との優しい童話が沁みる
恋を自覚した時点でちいさこ(「小さ子」て書くようです)は見えなくなるけど
ちいさこ本人に恋をしちゃった場合はどうなのかしら?
たぶん見えなくなるんだろうな・・・。
以前、人が人に一目ぼれする貴重な瞬間を目にしたことがあるんですが
その一瞬で相手が見えなくなっちゃうってことですよね。
好きな相手が見えなくなるってどんな拷問なんでしょう・・・。
一番最後の
「ケガして死にかけていた人間の女性と、ちいさこの国の王子さま」のお話が
いちばん好きなんですが
ちいさこが見える条件は
「まだ一度も恋をしていない」ことと、
「人間が死ぬ間際である」こと。
もしかして元・王子様は
彼女の存在に気がついてからずっと彼女を探して
そしてその時が近いのを知って、しばらく彼女のそばにいたのかしら。
彼女からはもう自分が見えないことを知っていても
彼女がまた彼を見ることができる瞬間をそばで見守ってたのかな。
そう考えると
苦しいような、せつないような、彼女は1人で逝くことなく
良かったなって、いろんな考えがぐるぐるします。
まとめ
ブログを書くときは
youtubeをききながらパソコンをぽちぽちしているのですが
今日は最近ヘビロテで事務員Gさんの
「もう一度!ジブリ長編映画の曲を全部つなげて弾いてみた ピアノメドレー」を
聞いています。
もうほんとステキな演奏で作業がしたいのに聞き入ってしまって
それぞれの映画のシーンが頭に浮かんできて手がとまるという。
気がついたら事務員Gさんの動画をエンドレスリピートしております。
おすすめなので良かったら聞いてみてください。
なんで急にBGMのことを言いだしたかというと、
ちいさこが見えなくなる要因のところをこのブログに書いているときに
「借りぐらしのアリエッティ」の「Arrietty’s song」がちょうどかかって、
ああああああーーーーー!!!!
心の興奮がおさえられなくなってしまったから。
偶然ってすごい。
アリエッティも人間の翔に恋したもんね。
本の紹介をしていたのにジブリが見たくなってきてしまった。