ヤマシタトモコさんの「BUTTER!!!」が苦しくて懐かしくて良い。

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今日ご紹介するのは

ヤマシタトモコさんの

「BUTTER」です。全6巻。

月刊アフタヌーンで連載していた作品で、完結しています。

わたしは中学生くらいから腐ってて

ヤマシタさんを知ったのはBLからなのですが

独特な目線で人のこころをなんというか

えぐる、じゃないな

むきだし?でもない

不器用な、隠しておきたいところをサラッと暴かれちゃって

だからと言ってそれもありだよね、と否定はされないけど

でもそのままでいいの?って

言ってくれてるみたいな感じがして

そこが好きなんです。

年相応の背伸び加減の描写が良くて、あああああ!!! わかる!!

と思ってしまう。

一般紙?でもそこは健在で、

「BUTTER」だけじゃなく

「違国日記」、「運命の女の子」「HER」でもなんだかえぐられます。

BUTTERのあらすじは

・ヒップホップダンスが好きなのになんでか社交ダンス部に入っちゃった

いつも人の輪の中心でいたい荻野目さん

・いじめっ子に勝手に社交ダンス部に入部届を出されちゃったアニオタの端場くん

・猫背を直したい身長173センチで前髪あげたらめっちゃキレイな柘(つげ)さん

・宝塚を愛する高身長イケメンだけどヤンキーの兄と拳で戦う掛井くん

の1年生4人と

・飄々としてるけど屈折してる美人な副部長、二宮さん

・二宮さんに尽くしまくっている心が男前すぎる高岡部長

部活動を通して成長していく様子と変化のお話です。

いろんな理由で入部した4人。

とりあえずと言う感じで連絡先を交換するのですが

(ちょっと昔の作品なのでみんなガラケーで赤外線通信)

イケてる女子と話しただけで知恵熱がでちゃう端場くんは

「皆で連絡先こうかんしよー」の皆の中に自分が入ってたことに嬉しさを隠せないんですよ。

これが、人見知りと知られていない、かなり人見知りなわたしにはすごく分かる。

わたしは

番号交換になったりしたら逃げ出したくなります。

教えたくない・かかわりを持ちたくない性格なんで、とかなら分かりますが

実際は

聞きたいけど、聞いたらお前仲間に入ってるつもりだった?てかあなたのは聞いてないけど?

のような反応されちゃったらどうすんべみたいな。

現実のわたしは人当たりは悪いほうではないし

沈黙が気まずくて色々しゃべるので

おしゃべりが好きな明るい人と思われてて

「あなたのラインは聞いてないですけど?」的な反応をされたことはなく

知り合いになったら遊びのお誘いをいただけるんですが。

でも

心の中ではどう思われてるのか本当は分からんしな!

と勘ぐってるめんどくさい人間なんです。

だから

端場くんの感情とか変化がすんごい刺さります。

わたしには子どもが2人いて、

子どもの学校関係・習い事系でのグループラインとかなら

ぜんぜん平気で

逆に率先してグループ作って入ってない人を招待しちゃうのに

このへんの違いはなんなんだろう、と自分でも不思議です。

自分から友達になりたいと思ってる人と

子どもを通じての知り合い、のちがいでしょうか。

子どもを通して知り合った人でも、

興味を持った人には自分から話しかけられないというめんどくささ。

いい年して困ったもんだ。

そんなちょっとこじれてるわたしにとって、

対人関係でやらかしてしまった時(気にしてるのはわたしだけのことが多いですが)

夜中に全巻読み返しては、気恥ずかしさでいっぱいになって

明日ごめんなさいしてみよう・・・て気持ちにさせてくれるお話です。